イベント実施のご報告:人事担当者情報交換会(テーマ:異業種交流)

2025年10月28日(火)に「人事担当者情報交換会(テーマ:異業種交流)」を実施いたしましたので、ご報告いたします。

本イベントは、株式会社ポーラ・オルビスホールディングス、BIPROGY株式会社、三井住友海上あいおい生命保険株式会社、KDDI株式会社、パナソニック コネクト株式会社の人事担当者の方々にお集まりいただき、各社が実施している「異業種交流」について、その内容や取り組み、課題意識を共有し、情報交換を行い、ネットワークを築くことを目的としたものです。

はじめに当協会代表の岩田より、進行の説明をさせていただきました。
その後、第一部では、各社より現在の取り組みや課題意識を共有していくつかの点に関して情報交換しました。内容としては下記のようなものがありました

  • 異業種交流 / 越境を実施する目的や狙い
    • 外部との交流を通じた事業創発・人材成長を目指す
    • 事業創出という実績は出ていないものの、人材育成とする
    • 選抜した上で、次世代リーダー育成用の研修。インプットと経営シミュレーション等を実施している
    • 異業種・女性管理職パネルディスカッション
    • 新たな知見の獲得とネットワーク形成
    • 新規事業のアイディア醸成
    • キャリア支援としての越境学習(社会関係資本構築を狙いとする)
    • シニアに向けた越境学習を実施 など
  • 現在の施策で表出している課題
    • 個々の施策は点在しているものの全体設計が未整備
    • 施策としておもしろかったものの、業務や事業への活用にいたらない
    • 外部に出ることの不安
    • 自発的に手が上がりにくい
    • なかなか業界外との接点が持てない など
  • 質疑応答の中で具体的に情報交換したもの
    • 公募者の割合はどの程度あるのか、それが適正なのか
    • 対象層の候補生や一歩前の人を育成しながら徐々に雰囲気を作っていく
    • 具体的な社内周知の方法。一斉にアナウンスするだけでなく、集中的に実施する or 期初にメニューとして提供する等の細かい工夫がなされている
    • 研修等の施策の効果のよい / 悪いをどう評価するか など

第二部はグループに分かれて対象の抱えている課題やそれに対してどのような施策(研修に限らず)を提供するとよいのか興味に分かれて議論しました。グループは、「若手」、「中堅」、「管理職」「シニア」に分かれました。それぞれの会社の実態とその悩みも含めて情報交換、議論いたしました。実際にいくつかのアイディアやプログラムを検討するなど、実りのある議論ができました。グループワーク後の発表では下記のようなアイディア / 意見が出ました。

  • 若手層 : 「あらためて何のためにどこで働くのか」を問うようなことをしてみたらどうかという意見が出ました
  • 中堅層 : 自社で優秀な社員が他社においても優秀なのかを実感する機会として他社のライン長のかばん持ちをするような機会があってもよいのではないかというアイディアがでていました
  • 管理職 : 管理職になりたい人が少ないという問題意識をもとに、アシスタントマネージャーを対象に共通の職種で交換留学するようなプログラムを実施したらよいのではないかというアイディアが出ました。このような機会を通じて、リフレクションの機会となるのではないかという議論がされました
  • シニア : 会社からの期待とシニアのモチベーションのミスマッチを課題として取り上げて、それは必ずしも早期退職制度ではなく、やる気がある人が手挙げで参加するようなプログラムを企画。自身で起案したビジネスをローンチすることができればよいのではないかという提案がありました

全体を通じて、「総論としては異業種交流 / 越境の勝ちやその重要さ、意義」を感じつつも、それぞれの職場が忙しい中で、どのような層を対象としてどのような施策を行うのか、その際にどのようにコミュニケーションをするのが効果的なのか、現実的で効果的な施策をどう実現するのか悩まれている会社が多いようでした。その後の懇親会ではざっくばらんに各社で起きている課題やシニアの活用、担当者様の課外活動(越境活動)など楽しくお話させていただきました。参加者のみなさん、今回はご参加いただき、ありがとうございました!

本記事に関するご質問やコメント、疑問に感じた点がございましたら、ぜひ、お問い合わせフォームよりご連絡ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

一般社団法人日本イノベーション協会
事務局
高橋佑季

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