イベント実施のご報告:R&D人材育成担当者情報交換会

2025年9月11日(木)に「R&D人材育成担当者情報交換会」を実施いたしましたので、ご報告いたします。

本イベントは、株式会社プロテリアル、理想科学工業株式会社、グンゼ株式会社にお集まりいただき、各社が実施している「R&D人材育成」について、その内容や取り組み、課題意識を共有し、情報交換を行い、ネットワークを築くことを目的としたものです。

はじめに当協会代表の岩田より、進行の説明をさせていただきました。その後、各社より自社の「R&D人材育成」の取り組みについての説明を行い、適宜、情報・意見交換をいたしました。当日は、様々な観点で議論がなされましたが、下記の論点に関しては、各社、非常に問題意識が高かったようです。

  • 採用・人材確保の難しさ
    • 新卒採用が厳しい
    • 優秀人材の確保に向けた施策を知りたい
    • 企画・PDM・PMなど、特定ポジションを担える人材が不足

  • 教育・人材育成の仕組み不足
    • 教育体系が明確でない
    • 企画人材育成の仕掛けが不十分(実践機会が少ない)
    • 若手の自己啓発意欲が弱く、主体的に学ぶ姿勢が不足
    • 困難に直面した際に乗り越える力や越境的な経験が不足

  • キャリアパスと人材ローテーション
    • 人事の非流動化、ローテーションが意図的に行われていない
    • 企画部門にアサインされてもキャリア的に喜ばれない、戻れないという懸念
    • 勤務地変更を伴う異動を好まない若手
  • 研究開発と事業部の関係性
    • コーポレートR&Dと事業部R&Dのすみ分けの曖昧さ
    • 新規事業部門ができてはなくなる構造的問題
    • 新しい技術開発や商品群の立案を進めたいが、若手が他分野に関心を持たない

  • R&D人材のモチベーション、姿勢
    • 研究者のモチベーション低下(リストラ・組織再編の影響)
    • 新製品開発機会が減り、エンジニアの成長実感が得にくい
    • 若手が困難を避け、越境や学びに消極的

今回、「R&D部門における人材育成」をテーマに議論しましたが、みなさん、大変積極的に意見交換されていました。また、それぞれの発表する課題に共感していることが多かったことが印象的でした。(そして、その後の懇親会も大変盛り上がりました。)
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

本記事に関するご質問やコメント、疑問に感じた点がございましたら、ぜひ、お問い合わせフォームよりご連絡ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

一般社団法人日本イノベーション協会
事務局
高橋佑季

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