イベント実施のご報告:コンテンツ勉強会 – 『電力会社 充電完了!』

2025年5月28日(水)に当協会主催イベント「コンテンツ勉強会 – 『電力会社 充電完了!』」を実施いたしましたので、ご報告いたします。

私たち日本イノベーション協会では、コンテンツの研究と創造を目的に、定期的に研修プログラムやゲーム体験会を実施しています。これらの活動を通じて、参加者の学びを深め、新たなイノベーションの可能性を追求しています。

今回は、『電力会社 充電完了!』というボードゲームを実施しました。緑色の鬼才と呼ばれるデザイナー、フリードマン・フリーゼの大出世作、名作ゲームです。豆知識ですが、フリードマン・フリーゼさんのゲームは必ず緑色です。本人も緑色です。ざっくり理解するとカズレーザーの緑版みたいな感じです。興味のある人は調べてみてください。発電所を立て、送電線を伸ばし、エネルギーの原材料を購入して発電せよ!というゲームです。それでは、はじまりはじまり!

外観はこんな感じ。やはり、緑色!

中身はこんな感じです!

まずは初期配置。お金を配って、原材料を市場に立てて、発電所の入札準備です。第一ラウンドではそれぞれの戦略で街を建てていきます。今回はドイツで4名のエリアで実施。それぞれのエリアで順調に陣地を増やします。

最初はそれぞれの陣地をしっかりと確保しますが、ゲームのフェーズが進むとそれぞれの陣地が交わりつつあります。いよいよ、競争開始!です。

ちなみに、発電所は、風力発電(クリーンなエネルギー!材料消費せず発電可能!)、火力発電所(効率はいいんだけど、石油石炭価格が上がるときつい…)、再エネ発電所(うーん、これが難しい。トウモロコシ?の価格次第なんだな)、原子力発電所(このゲームでは、超高効率!ただ、途中からウランが供給されなくなるので注意が必要)だったりします。在庫も持てる個数が決まっているので、よく考えなくてはいけないです。

今回はドイツ版で。裏にはアメリカ版もあります。アメリカは石炭石油が結構、でる様子。次回は、そちらでやってもよいかな。

~感想、気づき、学び~

  • ゲームのルールは複雑そうに見えて意外と単純。やることは多いが手順に慣れてしまえば問題なくできる(それほど大変でない)
  • 発電所を購入する→街に送電線を引く→資源を購入する→発電してお金をもらう というリズムが心地よい
  • 一般的には、「拡大再生産型」のゲームに分類されるのだろうが、お金を張る場所が「発電所」、「送電線」、「資源」と3ヶ所あって、その配分が悩ましいところ
  • 更に、他のプレイヤーもいるのでオドオドしていると取られてしまうというのもさらに悩ましいところ
  • ゲームのフェーズも秀逸で、最初は「自分の陣地を整える」、次は、「陣地を広げる(他のプレイヤーと競争しながら進める)」、「資源を取り合いながらゴールを目指す」と同じゲームでも、気にするところが違っていておもしろい。途中でダレることがない
  • ビジネスへの学び?というよりも純粋なゲームとしてのおもしろさがすばらしかったです。重量系のゲームに分類されますが、全部で2時間ほどで終わったので非常に壮快なゲームでした。ちなみに、原子力発電が非常に高効率なのはドイツということでご愛敬
  • そうそう、最後に、日々、安全に電力を供給してくれている電力会社のみなさま、いつも、ありがとうございます!発電所は投資かかるし、資源は在庫も含めて最適な組み合わせを維持しなくてはいけないのに価値が流動的だし、そのくせ発電所は柔軟に組み替えられない!、最初はエリアを分けていても電力自由化?で競争はじまると本当に大変ですね。ということでよく考えたら電力会社の大変さを感じることのできるゲームかもしれないと感じました

私たち日本イノベーション協会 コンテンツ研究部ボードゲーム班では、今後も定期的にコンテンツ体験会を開催していきます。研修プログラムの体験会や本格的なボードゲーム、ビジネスに役立つシミュレーションゲームまで、幅広く楽しめる内容を提供していく予定です。次回の開催もぜひお楽しみに!

ご興味のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。イベントの詳細についてお知りになりたい方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

一般社団法人日本イノベーション協会
代表理事
岩田徹

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